2016.09.07
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2014」(主催・東北芸術工科大学)で、いしいしんじが発表した「門」にまつわる6つの掌篇小説と、ギンザ・グラフィック・ギャラリー「荒井良二だもん」、イズム・三菱地所アルティアム「荒井良二じゃあにぃ」にて発表した2作品に、本書描き下ろしの荒井良二によるイラストが合わさり、これまでにない本書が実現!
いしいしんじ
1966年、大阪府生まれ。京都大学文学部卒業。1994年『アムステルダムの犬』でデビュー。1996年、短編集『とーきょーいしいあるき』、2000年、初の長編小説『ぶらんこ乗り』を刊行。2003年『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、2012年『ある一日』で織田作之助賞、2016年『悪声』で鮭児文学賞、河合隼雄物語賞を受賞。訪れた「その場」で、観客を目前に文字通り最新作を生み出す「その場小説」という独自の創作スタイルを確立。全国各地で実践し、多くの読者を魅了している。著書に、『ポーの話』『みずうみ』『よはひ』『海と山のピアノ』など。
荒井良二
1956年、山形県生まれ。『ルフラン ルフラン』で日本絵本大賞、『たいようオルガン』でJBBY賞、『あさになったのでまどをあけますよ』で産経児童出版文化賞大賞を受賞するほか、ボローニャ国際児童図書展特別賞、児童文学賞の最高峰アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を日本人として初めて受賞、日本を代表する絵本作家として国内外で活躍する。主な絵本に『はっぴいさん』『きょうというひ』『モケモケ』『ねむりひめ』『イノチダモン』など。NHK連続テレビ小説のイラストを担当したり、「みちのおく芸術祭 山形ビエンナーレ」芸術監督を務めるなど、活動の幅を広げている。
赤ん坊が指してる門 いしいしんじ/荒井良二著 アリエスブックス刊 定価1000円+税