2016.01.30
2014年、「別冊みんなのミシマガジン 森田真生号」という冊子をつくりました。これは、「数学の演奏会」「数学ブックトーク」をはじめとする森田さんのライブ会場で、直接、森田さんが説明して「手渡す」ことを前提としてつくられた配布物です。そのため、これまで基本的にはライブ会場限定で販売をしてきました。
その後、おつきあいのある書店さんから「置きたいです」と言っていただくことが少なからずありました。森田さんに相談したところ、「ライブで〝手渡し〟するような思いで届けてくださるとしたらありがたい」という返答がありました。今回の「0号」は、昨年の「別冊」を踏襲するものであり、あくまでライブでの配布物であることに変わりはありません。が、先のような経緯を踏まえ、「みんなのミシマガジン×森田真生 書店サポーター」になってくださった書店さんには、置かせてもらうことになりました。
「みんなのミシマガジン」編集長 三島邦弘
製 作 ミシマ社 京都オフィス
装丁・レイアウト 矢萩多聞
装 画 山縣良和
地図作成 たけなみゆうこ
写 真 吉田亮人
DTP エヴリ・シンク
印刷製本 シナノ
発行所 ミシマ社
定 価 1,800円+税
森田真生(もりた まさお)
1985年東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業、現在は京都に拠点をかまえ、独立研究者として活動。全国で「数学の演奏会」をはじめとするライブ活動を行い、ミシマ社では「数学ブックトーク」「この日の学校in京都」を主催しています。数学から哲学、文学、あらゆるジャンルを超えて展開されるトークには、聞く人を引き付けてやまない力があります。2015年10月、デビュー作『数学する身体』(新潮社)が刊行されました。
小田嶋隆(おだじま たかし)
1956年東京・赤羽生まれ。早稲田大学卒業。食品メーカー勤務を経て、テクニカルライターの草分けに。国内では稀有となったコラムニストのお一人です。著書に『友達リクエストの返事が来ない午後』(太田出版)、『超・反知性主義入門』(日経BP社)など多数。
榎本俊二(えのもと しゅんじ)
1968年神奈川県生まれ。日本映画学校で脚本を専攻。『GOLDEN LUCKY』でデビュー。「ハッピーでなければ漫画は描けない」を信条に描かれる漫画たちは、読者をシュールな妄想の世界へ連れて行きます。なかでも父・母・息子の三人家族の日々を綴った『ムーたち』は、「実践哲学」とも言える、ハッピーで深い漫画です。
池上高志(いけがみ たかし)
1961年長野県生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。複雑系研究者です。著書に『動きが生命をつくる』(青土社)など。研究だけでなく、音楽家・渋谷慶一郎さんと一緒にインスタレーション作品を制作したりと、アートの世界でも活動されています。
立川吉笑(たてかわ きっしょう)
1984年京都生まれ。2010年立川談笑に入門し、2012年二ツ目に昇進。落語会への出演のほか、イベント開催やテレビ・ラジオへの出演、エッセイ連載など、幅広いジャンルで活躍されています。『現在落語論』(毎日新聞出版)を2015年12月上梓。
山縣良和(やまがた よしかず)
1980年鳥取県生まれ。ファッションデザイナー。セントラル・セント・マーチンズ美術学校卒業。2007年、自身のブランド「wittenafterwards」(リトゥンアフターワーズ)を設立。2014年、初のベーシックラインとなる「writtenby」を立ち上げる。また、ファッション表現の実験、学びの場として「ここのがっこう」を主宰されています。著書に『ファッションは魔法』(坂部三樹郎との共著、朝日出版社)。
矢萩多聞(やはぎ たもん)
1980年横浜生まれ。京都在住。本号の装丁・本文のレイアウトを担当。「みんなのミシマガジン」紙版(サポーター限定)のアートディレクターも務める。現在、インド/横浜/京都を行き来し、装丁、ペン画、エディトリアル・デザイン、イベント企画など多岐に渡って活動をくり広げています。著書に『偶然の装丁家』(晶文社)など。