2016.02.17
キーステージ21ソーシャルブックス第4弾。2016年2月発売。
命と向き合う動物写真家・前川貴行の、初めての自身のことばによる写文集。
写真家として生きていく覚悟を決めてから、野生生物との初めての出会い、クマの仲間を追い始めてからの活動を語る。クマの生きる世界と人間の生きる世界の接点を求めてカメラを構え、自然の中で撮影に臨む気持ちや動物と向き合ったときの気持ちの高ぶりなど、朴訥な中に詩的なことばを交えながら、心の内を描く。
『さいごのぞう』(キーステージ21)、『ウラオモテヤマネコ』(堀之内出版)の2冊の絵本を手がけたアーティスト・井上奈奈の絵が加わり、世界はさらに深く広がる。
写真ページも充実。54点の写真を収録。読み物としても、写真集としても楽しめる1冊。中学生から大人まで。
クマと旅をする 前川貴行著 キーステージ21刊
A5判上製144頁ページ
ISBN: 978-4-904933-03-9 定価(本体2400円+税)
写真・文:前川貴行
動物写真家。1969年、東京都生まれ。
エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。97年より動物写真家・田中光常の助手をつとめ、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年では中米、オセアニアへとフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組み、雑誌、写真集、写真展など、多くのメディアで作品を発表している。
2008年日本写真協会賞新人賞受賞。2013年第一回日経ナショナルジオグラフィック写真賞グランプリ。2014年TBS テレビ「情熱大陸」出演。
主な著作に『WILD SOUL 極北の生命』『GREAT APES 森にすむ人々』(以上小学館)、『animalandscape』(青菁社)、『こおりのくにのシロクマおやこ』(ポプラ社)、『北の馬と南の馬』(あかね書房)がある。
公益社団法人日本写真家協会会員。
絵:井上奈奈
画家・絵本作家。京都府舞鶴市生まれ、東京都在住。
16歳のとき単身アメリカへ留学、美術を学ぶ。武蔵野美術大学卒業。
作品は女性や動物を題材とした物語性を感じる絵画を制作。国内外のギャラリーやアートフェアにて発表を続ける。近年では絵本作品を発表、代表作に『さいごのぞう』(キーステージ21・日本図書館協会選定)や『ウラオモテヤマネコ』(堀之内出版)がある。雑誌や書籍の装画なども手がけている。