2017.02.16
新宿にもまだ熱気が残っていた1970年代赤塚マンガは最前線だった。
山下洋輔トリオを聞いて、ゴダールの映画あるいは日活ロマンポルノを観て、どんどんシュールになっていく赤塚不二夫の作品を読むのはスノッブをあげつらいヒップでありたい若者にとってのよりどころの一つであったような気がする。
『まんが No.1』や枕にするにもその厚さに躊躇した『赤塚不二夫1000ページ』など赤塚不二夫とフジオ・プロは乗りに乗っていた。そんな空気の横溢した赤塚不二夫特集になっています。
ちなみに、「天才バカボン」か、あるいは「レッツラ・ゴン」だったか、映画『シベールの日曜日』を扱った回が個人的に印象深く残っています。
スペクテーター VOL.38 赤塚不二夫 エディトリアル・デパートメント発行 幻冬舎発売 定価1,000円+税
赤塚不二夫の創作の秘密に迫る今号は
第1章 証言構成
フジオ・プロ 風雲録
フジオ・プロに在籍したスタッフの方々の証言
同時代の編集者。少年サンデーの武居俊樹さんと少年マガジンの五十嵐隆夫さんのそれぞれの証言も必読。
第2章 作品再録
[もーれつア太郎 ニャロメのいかりとド根性]
[天才バカボン おまわりポリ公のダジャレ合戦1]
[ギャグゲリラ タレント候補 赤塚不二夫]
第3章 欠陥・偏見的
アカツカ大事典
作品リスト他
発売記念ノベルティとしてSpectatorオリジナルのNote Bookが同封されています。