2017.02.05
来る人がその人自身に戻れるような落ち着いた場所、さまざまな人が行きかい新しい知識や考え方を持って帰ることのできるような本屋を、小さくてもよいのでこの世の中に1つつくるしかないと考えた、辻山良雄さんが東京・荻窪で新刊書店「Title」を開業するまで、そして開業してからほぼ一年間の記録です。
うちのお店でも本屋をやりたいと声を掛けてこられる若い方がいらっしゃます。世の中で言われるように本は売れません、それでも本屋をやりたいと考える方に、そして何か新しいことに挑戦しようとしている方にぜひ読んでいただきたい一冊です。
自分の思いをかたちにするためにさらに次の世代に引き渡すところまで丹念につづられています。
付録として京都・誠光社 堀部篤史さんとの対談。巻末には2016年度営業成績と圧巻の事業計画書まであり。軟弱本棚担当者はひれ伏すしかありません。
本屋、はじめました 辻山良雄著 苦楽堂刊 定価1,600円+税